クルーズ船でやってきた外国人が秋田市の港町、土崎地区の歴史や文化を学ぶツアーが開かれました。ただ参加したのは乗客ではありません。船の乗組員です。
8日秋田港にやってきたクルーズ船「MSCベリッシマ」。乗客の定員は約4000人という超大型船です。ただ、今回のツアーで主役となるのは乗客ではありません。参加するのは船の中で働くウェイターやバーテンダーなど5人の乗組員でインドやフィリピン、中国と出身地も様々です。
秋田市の港町、土崎地区を巡るツアーで、秋田商工会議所などが今回初めて企画しました。乗組員に地域の魅力を知ってもらうことで乗客への情報提供や誘客につなげるのが狙いです。土崎みなと歴史伝承館を訪れ曳山まつりや北前船について知りました。北前船で運んでいたという昆布のプレゼントも。早速その味を確かめていました。は長年の夢が叶って今回が初めて日本にやってきたウエイターのジョアンナさんは仕事の合間を縫って秋田や日本の文化を体感しました。伝承館では七五三で着物姿だった女の子と遭遇。乗組員からは「かわいい」の声が飛び交います。クルーズ船が港につくと乗組員も船の外に出ることはできますがこれまでは買い物や港周辺の散策にとどまっていました。今回は秋田での時間を有意義に過ごすことができたようです。
県内の港には今年27回クルーズ船が寄港し来年はこれより増える見込みです。秋田商工会議所では今後も乗組員を対象にしたツアーを定期的に開催する考えです。
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