水の都ブルージュはベルギーでも特に人気の都市です。ブリュッセルから1時間で行けるので日帰りも可能ですが、ここはゆっくりと宿泊して楽しみたい街です。「屋根のない美術館」「北のベネチア」と讃えられるほどに美しいブルージュの街を運河クルーズでご案内します!
ブルージュで人気の運河クルーズは街の主な見どころを30分程で周れます。クルーズの乗り場は5か所あり、どのポイントから乗っても料金は同じ…低い視点から街を見渡すのもまた一味違った眺めです。ひとまず運河クルーズで街をざっくりと1周してから、気になるスポットに向かうのも良いですね。主要な見どころはほとんど中心部から徒歩で周れる距離にあります。
こちらの左手に見える建物はベギン会修道院。ここは1245年に戦地に夫を送り出した女性などの自立を支えるために建てられました。1998年にはベルギーやオランダに現存する13か所のベギン会修道院が世界遺産に登録され、後世に残すべき建物と認められました。信仰の中でつつましく暮らす女性達の静かな営みが感じられる場所です。
木立の中にひっそりと建つ修道院を訪れると、静けさの中でとっても心穏やかになれます。心の迷いやよこしまな考えがすっかりなくなっていくような…日本の禅の世界にも似ていますね。
こちらは、122mの尖塔が目をひく聖母教会。幾度も改築を繰り返したため多くの建築様式が混在しています。
この建物内部に納められたミケランジェロ作の聖母子像は必見です。ミケランジェロの創作活動はほとんどイタリア国内で行われたため、唯一国外に残した貴重な作品と言われています。
聖母教会は街のどこからも目にすることができますが、運河クルーズでは東側から数えて3つ目の乗り場を過ぎた辺りが教会全景を写せるシャッターチャンスです!
聖母教会と道路を挟んで向き合う場所に位置しているのがメムリンク美術館です。ここは、12世紀に建設された聖ヨハネ施療院を利用してできた美術館です。こちらにはベルギーの7大秘宝の一つ「聖ウルスラの遺物箱」が展示されています。神秘的な国宝という名にふさわしく、ため息が出る程美しいメムリンクの代表作です。
日が落ちライトアップされた運河沿いの街並みもこんなに美しく、中世の街そのものです。
ブルージュはかつて商業の中心地でしたが、14世紀以降入り江が土砂で埋まってしまい、商業的な船が出入り出来なくなってしまいました。街の発展が止まったことによって、後世まで美しい中世の街並みがそっくり保存されたのです。タイムカプセルからそっと取り出したようなその美しい街並みの中に迷い込みたいですね。
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