近年、クレジットカードの不正利用は巧妙化・多様化しており、被害額も増加傾向にあります。自分のカードがいつ不正利用されてもおかしくない状況と言っても過言ではありません。
そこで今回は、クレジットカードの不正利用の手口について詳しく解説し、被害を防ぐための対策をご紹介します。
1. クレジットカード情報が漏洩する手口
クレジットカード情報が漏洩する主な手口は以下の通りです。
1-1. フィッシング詐欺
金融機関やECサイトなどを装った偽メールやSMSで、カード情報を入力するよう誘導する詐欺です。偽サイトは本物と見分けがつきにくいため、注意が必要です。
1-2. スキミング
クレジットカード情報を読み取る機器「スキマー」をATMやPOS端末に設置し、カード情報窃取を行う手口です。
1-3. ネットショップからの情報漏洩
セキュリティ対策が不十分なネットショップで買い物をすることで、カード情報が漏洩する可能性があります。
1-4. ウイルス・マルウェア感染
パソコンやスマホにウイルスやマルウェアが感染すると、カード情報が盗み取られる可能性があります。
2. クレジットカードが盗まれる・偽造される手口
クレジットカードが盗まれる・偽造される主な手口は以下の通りです。
2-1. スリ・置き引き
財布ごとクレジットカードを盗まれる手口です。
2-2. 車上荒らし
車内に放置していたカバンからクレジットカードを盗まれる手口です。
2-3. 偽造カード作成
盗まれたクレジットカード情報や、ネット上で入手した情報を使って、偽造カードを作成する手口です。
3. 不正利用の具体例
上記の手口で不正に入手されたクレジットカード情報は、以下のような不正利用に使われます。
3-1. ネットショッピングでの不正利用
架空の注文や高額な商品購入など、身に覚えのない利用が請求書に記載されていることがあります。
3-2. 通販サイトでのなりすまし
本人になりすまして、商品を購入したり、金銭を借りたりする詐欺です。
3-3. 現金化
ATMで現金を引き出すなど、クレジットカードで現金を入手する手口です。
4. 被害を防ぐための対策
クレジットカードの不正利用を防ぐためには、以下の対策が有効です。
4-1. セキュリティ対策を強化する
カード会社が提供する利用限度額や3Dセキュアなどのセキュリティサービスを利用する
パスワードは定期的に変更し、推測しやすいものは避ける
パソコンやスマホにセキュリティソフトを導入する
4-2. フィッシング詐欺に注意する
不審なメールやSMSには十分注意し、記載されているURLをクリックしない
金融機関やECサイトから「パスワード変更のお願い」などといったメールが届いた場合は、公式サイトからログインして手続きを行う
4-3. ネットショップを利用する際は注意する
利用するネットショップの安全性を確認する
クレジットカード情報を入力する前に、SSL通信が導入されていることを確認する
4-4. カードを紛失・盗難したらすぐに連絡する
カードを紛失・盗難したら、すぐにカード会社に連絡する
警察へ被害届を提出する
5. まとめ
クレジットカードの不正利用は、巧妙化・多様化しており、被害を防ぐためには、常に最新の情報を把握し、適切な対策を講じることが重要です。
今回紹介した対策を参考に、ご自身のクレジットカードを安全にご利用ください。
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