秋田県内には3月22日に、2024年に入って初めて大型クルーズ船が寄港した。新型コロナウイルスの患者数が減り、インバウンド客が増える中、アメリカやイギリス、カナダなどから観光客約620人が降り立った。クルーズ船は今後、秋田に26回寄港する予定で、観光の起爆剤として期待されている。
27日はクルーズ船の誘致活動に取り組む協議会が秋田市で開かれ、出席者が2023年の経済効果を基に、2024年の観光の在り方を模索したほか、海外の旅行会社などに向けたPRの強化に取り組む方針を確認した。
「あきたクルーズ振興協議会」は、秋田県や自治体、企業の関係者で構成されていて、総会には38人が出席した。
佐竹敬久知事:
「クルーズ船は日本人はもとより、多くの外国人が乗船することから、秋田港の港湾整備などに積極的に取り組んでいく」
会合では2023年1年間の活動が報告された。協議会によると、2023年の県内へのクルーズ船の寄港は、前年より22回多い28回で、延べ4万6080人の観光客が訪れた。
乗客数に加え、土産品の売り上げなどから独自に推計した経済効果は、少なくとも4億9000万円以上に上るとみられている。
2024年は今後26回クルーズ船が訪れる予定で、協議会はより多くの観光客を受け入れたいとしている。
そのために、海外の船会社や旅行会社などの関係者に観光地を視察してもらうツアーへの参加を強く働きかけることや、外国人観光客に向けた買い物やグルメのガイドブックを作成することなどが確認された。
県内では直近で3月30日、秋田港にクイーン・エリザベス号が寄港する予定。
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