一度に多くの観光客を運んでくるクルーズ船に狙いを定め、県が旅行会社に観光スポットを売り込んでいます。
県が高知新港に招いたのは国内の旅行会社の社員10人です。目的はクルーズ船で高知に寄港した際のオプショナルツアーを作ってもらうこと。
10年以上前から続く事業ですがコロナ禍が明け旅行需要が高まっている今、注目の観光地を紹介しようと11月7日から最大2泊3日の行程でモニターツアーを実施しています。
県のまとめでは2016年度から高知新港へのクルーズ船の寄港が増え2017年の40回をピークに好調に推移。コロナ禍で一度落ち込んだものの2023年度は54回の寄港が予定されています。
一行はまず高知新港の高台に7月にオープンしたビアレストランを視察。高台から港を望むロケーションが好評でした。
JTBのクルーズ担当者「たとえばここ、KOCHIの看板もあってクルーズ船が後ろにとまったら、見た瞬間に高知に(来た)ことがわかるようになっている」
一方、こんな現実的な感想も。「ツアーのお客様は外国船になると高齢の方も多いので階段で上ってくるのは現実的ではない。バス1台なら上がってこられるとのことなので行程の最後に組み込めるかどうかという感じ」
続いて炎が上がるシーン藁焼きカツオ体験です。スマホ片手に脂の乗った戻りガツオをあぶり旬の高知の味を楽しんでいました。
商船三井クルーズの担当者「目の前であんなに炎が上がるんだという驚きもあってそこが一番面白かった」
県港湾振興課林真弓さん「このように高知に来ていただいて港や観光施設を間近に見ていただいて次のクルーズでツアーに採用していただいたりという事もあるので実質的に効果のある次のクルーズの寄港につながっている事業」
一行は翌日、県の中部・西部・東部に分かれて観光地を巡る予定です。
コメント