米国の会社が運航するクルーズ船「レガッタ」(乗客定員684人)が28日、大洗町の茨城港大洗港区に寄港した。同港区への外国クルーズ船の寄港は初めて。乗船客は大洗町内の小中学生有志の英語による案内など多様なもてなしで歓迎を受けたほか、希望者が観光ツアーを楽しんだ。
同船は米・ロサンゼルスを4日に出港。大洗のほか東京、神戸、広島など国内を巡り、オーストラリアのシドニーに到着する77日間の旅程となっている。
同港区には午前7時ごろ入港し、太鼓の演奏で出迎えられた。浴衣の着付けや書道の日本文化体験コーナーが埠頭(ふとう)に設けられ、町内の小中学生35人が日頃の英語学習の成果を生かす機会として案内を務めた。
歓迎式典では大井川和彦知事があいさつし、茨城県の魅力をアピールした。
同港区からの観光ツアーは、船会社が5種類用意。那珂湊おさかな市場(ひたちなか市)、偕楽園(水戸市)、徳川ミュージアム(同)、春風萬里荘(笠間市)など観光地や名所を組み合わせた。
外国クルーズ船の茨城県寄港は2019年4月、茨城港常陸那珂港区(ひたちなか市、東海村)での「セブンシーズマリナー」が初めて。本年度は、レガッタが3隻目の寄港になる。
県港湾課の根田信義課長は「クルーズ船の寄港は観光、地域振興に大きな効果が期待され、今後も誘致活動に積極的に取り組む」と話した。
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