鹿児島市のマリンポートかごしまに9日朝、約3年ぶりに国際クルーズ船が着岸し、多くの外国人観光客が観光地を散策する姿が久しぶりに見られました。
マリンポートかごしまに到着したのは、アメリカのクルーズ船、セブンシーズエクスプローラーです。
国際クルーズ船の鹿児島への寄港は、2020年1月以来、約3年ぶり。港では、おもてなし隊のメンバーが歓迎しました。
クルーズ船おもてなし隊のメンバー
「やっと来てすごく喜んでいる。鹿児島を観光してください!」
クルーズ船の乗船客は約640人、県内観光のため港にずらりと観光バスが並ぶのも久しぶりの光景です。
しかし、3年の歳月でバス業界にも変化が。
鹿児島県バス協会によりますと、コロナ禍以降加盟する事業者が6社廃業し、運転手不足も深刻になっているそうです。
県内では今後、国際クルーズ船の寄港が2023年だけで98回予定されていますが、乗客が多いクルーズ船が寄港した際、どこまで対応できるかは一つの課題です。
鹿児島県港湾空港課・佐多悦成港湾対策監
「3年ほどのブランクがあるので受け入れに対するノウハウが少し薄くなっているかもしれない。改善するものは今後改善し、より良い受け入れをして、訪れる皆さんに鹿児島を楽しんでもらえるよう努力したい」
クルーズ船の観光客が訪れたのは鹿児島市の仙巌園です。あいにくの雨でしたが、観光客らは美しい庭園の景色を堪能していました。
観光客
「すごく素敵です。水の上に日本的な橋がかかってすごくいい」
「どんなものが見られるか期待して来たけれど、すごくいいですね」
仙巌園の担当者はインバウンド復活への手応えを口にします。
仙巌園観光交流課・黄恭惠課長
「ワクワクしている。3年ぶりに海外の方が来て私たちも期待しているが、不安もあって、今後のコロナ後にどのようにお客さまに接するのか。初心に戻って頑張りたい」
クルーズ船は午後5時ごろにマリンポートかごしまを出港し、次の目的地、高知へと向かいました。
マリンポートかごしまでは2022年3月に新しい岸壁が完成し、クルーズ船2隻が着岸できるようになっています。3月13日に初めて2隻の国際クルーズ船が同時に停泊する予定です。
コメント