4月23日午後、知床遊覧船が運航する
小型クルーズ船が事故を起こしました。
当初は「浸水した」との報道でしたが
最悪の状況となっているのは周知の通りです。
断片的な情報ではありますが、
旅行観光に携わる人間として、
現時点で共創チームメンバーに
「いったい何が起きたのか」
「なぜ大惨事になってしまったのか」
「主催者側としてのリスクマネジメント」
「利用者側は何に気をつければ良いのか」
4点を今日はできるだけ短時間で解説します。
5月からの月曜日は共創メンバー限定配信と
させていただきますが、
今日のテーマは視聴者の方にも
知っておいていただきたいことですので、
一般公開させていただきます。
【第569回】
YouTubeLive 4月25日22時45分頃から
高萩徳宗のひとり放送局
知床クルーズ事故はなぜ起きたのか
<本日のお題>
・いったい何が起きたのか
・なぜ大惨事になってしまったのか
・主催者側としてのリスクマネジメント
・利用者側は何に気をつければ良いのか
●いったい何が起きたのか
19トンの小型クルーズ船が沈没
ウトロでクルーズ船を運航する会社は5社
KAZU1は船歴37年
(FRPクラフト船体の平均12年寿命フルメンテナンスで20年)
※FRPとは繊維強化プラスチック(FiberReinforcedPlastics)の略称
繊維(ガラスマット)を樹脂で固めた複合材
1985年製造「ひかり8号(ほうらい汽船)」
1998年岡山で「シーエンジェル1号」
2016年知床遊覧船で登記
●なぜ大惨事になってしまったのか
<考えられる要因>
・知床クルーズは本来6月から
(GWは特別運航)今年は4月29日から
→4月は海が荒れる日が多い
・19トンの小型船、37年使用
・昨年2回事故を起こしていて亀裂が入っていた(との情報)
・午前中、ウトロは晴れていた(波の高さ30センチ)
・乗客26名1名単価8800円
・乗客は遠方から来ている人も多い
・雇われ船長
・社長(経営者)が交代、社員の大量退職(の情報)
・コロナで経営不振
●主催者側としてのリスクマネジメント
臆病者になる勇気を持て
単船で出港しない
救命ボート(19トンは義務ではない)
救命胴衣(屋内では着用義務なし)
●利用者側は何に気をつければ良いのか
口コミのチェック(火のないところに煙は立たない)
地元の評判をリサーチ(宿、商店、コンビニ、通りすがりの人)
利害関係のない業界関係者の体感(添乗員さんは本当のことを知っている可能性が高い)
自身の五感(なんとなく嫌な感じ)
長くなりそうな場合、
明日に持ち越します。
高萩徳宗
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