新型コロナウイルスに感染した乗客が確認され、横浜港に停泊を続けていた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号は2月8日午前、大黒ふ頭を離れ、外海へ向かった。船内に残る乗客は不安を募らせている。
妻と2人で乗船する会社員男性(60)は午前9時ごろ、出航予定を告げる船内放送を聞いた。
「今から出港します。伊豆半島方面に出ます」
生活に必要な水を処理するために外海に出て、9日朝に再び横浜港に戻るという説明だった。
男性は妻とバルコニー付きの部屋で過ごしながら、スマートフォンでネットニュースなどをチェック。9日になって感染者が新たに3人確認されたことを知った。ただ、船内ではその説明がないまま、横浜港を離れた。大きく揺れることもなく、静かに出港したという。男性が心配するのは持病の薬がなくなったことだ。
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