新型コロナウイルスでの集団感染が発生したクルーズ船の「ダイヤモンド・プリンセス」などに国の要請で派遣された精神医療チームがPCR検査が受けられず、14日間の休業中の補償もないと訴えました。
記者会見をしたのは、DPAT=災害派遣精神医療チームの事務局です。
DPATは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて患者などへの心のケアにあたるため、厚生労働省から要請を受けてクルーズ船の「ダイヤモンド・プリンセス」や中国・武漢市からチャーター便で帰国した人が一時滞在した「ホテル三日月」などに派遣されました。
診察を受けた人は多くが不眠や不安を訴え、中には「死にたくなる」などと話す人もいたということです。
DPATは隊員1人の感染が確認されたことを受けて、厚労省に対し、要望書を提出し任務終了後全員がPCR検査を受けられることや、健康観察のためおよそ14日間休業する際の補償などを求めました。
DPATの事務局は、今後の教訓として、「国が感染症に対応するマニュアルを整備すべきだ」としています。
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